
逆流性食道炎と半夏厚朴湯
逆流性食道炎は、主に薬の服用や生活スタイル、食生活の改善で治療してきます。 薬は主に、プロトンポンプ阻害剤(PPI)と、ヒスタミン受容体拮抗剤(H2ブロッカー)が良く使われます。皆さんも処方されたはずです。
しかしこれだけではなく、漢方薬も効果が期待できます。 よく使われる漢方薬のひとつに、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)があります。 半夏厚朴湯は、咳や吐き気をおさえる作用があります。 喉のつかえにも処方されます。
また、胃炎にも効果があると言われており、逆流性食道炎の治療にも用いられています。
半夏厚朴湯は、「半夏(ハンゲ)」と「厚朴(コウボウ)」を中心に、「茯苓(ブクリョウ)」「蘇葉(ソヨウ)」「生姜(ショウキョウ)」の5種類からなっている漢方薬です。
漢方薬は、食前、もしくは食間の空腹時に飲むと効果が高いです。 顆粒の場合は、お湯で溶かして飲むとよいです。 また決して多くはないですが、副作用がある場合もあります。 人によっては、服用時にむかつきがあったり、かえって食欲がなくなることも考えられます。
飲み続けると次第に慣れることも多いですが、胃の不快感や、吐き気がある場合は、担当医に相談しましょう。 また、長期間服用しても効果がない場合も、担当医に相談して下さい。